「いつか終わるの、嫌だね。このまま延々、生き延びたいよ…」何度も呟く少女。 同じ時間を繰返しているのか、それとも進んでいるのか。どちらにも見える、聞こえる、言葉遊びのアニメーション。
1927年の6月と7月、ストラスモア。黒人差別主義者の牧師のジョン・ダイトマンが記した日記からの抜粋。巨大なサウンドスケープに、狂気の打撃音が響き渡る。
小さな無人島に飛行機が墜落して、若者と犬はそこから脱出する道を探らねばならない。 ラトビアの若き天才が高校生のときに作り上げた作品。カメラは彷徨い、そして光を見つける。
遠い昔の人々が旅行の最中、雪吹雪のなかで梅の木を探している。現代中国を代表するコンビによる新境地。雪の静けさ。
歯への憎しみと歪んだ愛。間違った方向に強烈なフォーカスを当てる男の人生を、 彼の口内への執着の歴史に沿って描いていく。深くまで突き刺さる感覚の痛み。
ホプキンス&デラニー有限責任事業組合に重要なクライアントがやってきた。 著作権侵害に関する訴訟についての話だ。法律事務所の日常がアニメーションで淡々と描かれるとき、この世界の巨大な複雑さが浮かび上がってくる。
眠れない。頭を空っぽにするために、男はロードトリップに出ることを決意する。 でも、なぜか出発が阻まれる。失敗、不眠症、赤いバイク、かわいいバーの女、ベルリンの侘びしさ(夏であっても)、 ウォーター・プルーフ・ソックスについての物語。